ハネムーン時最大のハプニングといえば..

ハプニングは夫婦で旅行している最中でも遠慮なくやってきます。
個人的な話で恐縮ですがハネムーンではハワイ島に行きました。
もちろん、そこでもハプニングはありました。

 

ひとつは私が猛烈な歯痛におそわれたこと。
(このお話しは他のブログに書いていますのでご参照ください。
そして3日目の夕方に妻の機嫌が悪くなってきたこと。一大事です。新婚旅行の一大事といえば妻の機嫌が悪くなること以上のものものはありません。これがこじれては大変です。ここをなだめる、うまくやり過ごすことができなくて、どうしてこの先の結婚生活を維持していけるでしょうか?

ハワイ島は自然豊かな島です。
黒々とした溶岩が広大な島を覆い、深い海の青色とのコントラストが美しい島。ところが島の北部コハラコーストまでたどり着くと全米でも最も美しいとされる白砂の海岸が姿をあらわします。宿泊したのはまさにこのコハラコーストだったのですが、ハワイ島西岸の中心地カイルアコナまではずいぶんと遠く、車で1時間ちょっと。そこは多くのショップが店を構えていて、そこそこショッピングや食事を楽しむことができます。しかし、その規模はワイキキとは比べるべくもありません。いわゆるブランドショップなどというものは存在しません。少なくと十数年前に行ったときにはありませんでした。

現在ではヒルトン・ワイコロアビレッジに隣接するキングス・ショップという施設にDFSギャラリアも入っておりハワイ島でもブランド品のショッピングを楽しむことができますが、当時はハワイ島はヴィトンやプラダなどの商品を買う場所ではなかったのです。

それが不機嫌の原因でした…
もちろん事前に調べていましたから妻も、ブランド品を買うことができないことは承知していました。が、せっかくハワイに来ているのに買えない、いや、買わないまでも見ることもできないのがストレスだったみたい。それにお世話になっている方へのおみやげも、よくあるハワイ土産ではなく、少し気の利いたブランド品を買いたいと思っていたみたいです。

旅行日程を消化していくうちになんか焦りを感じてしまったのかもしれません。そこで現役添乗員でもあった私は決断しました。本当はウミガメに会うことができるかもしれないプナルウビーチ行きを取りやめ、日帰りワイキキ旅行に変更です。

 

プライベートでも旅程変更に心躍るのですから困ったもの。
しかし今日の明日で飛行機の予約はどうしたら良いものか?

そんな時はコンシェルジュです。
便利な存在ですね、コンシェルジュ。宿泊していたホテルのコンシェルジュはハワイらしい貫禄たっぷりの、でも笑顔が素敵な女性でした。もう彼女の勤務が終わりそうな夕方に相談。明日の午前コナ空港発、夕方ホノルル空港発の航空券を予約してくれる?ワイキキには4~5時間は滞在したい。それから航空券は少しでも安くしたいから6枚綴りのクーポンにして欲しい。それにホテルからコナ空港の送迎車往復もお願いね。という内容。

すると彼女は…
「今からじゃ難しいかもしれないですよ。飛行機も、車も。」とつれない返事。

そこで、
「ワイキキに行くことはないの?」と私。

彼女は
「実家はオアフ島なの。月に一度は帰ってるわよ。」と。

そこで、
「6枚綴りのうち、明日使うのは4枚。残りの2枚はあなたにあげるよ。クーポン自体は無記名でしょ?期限内なら使えるでしょ?」

これで彼女は頑張ってくれました。
オアフ島との往復一回分の交通費が浮くのは悪い話ではありません。だって普通に往復したら$200位します。結構大きな出費よね。

 

これを変な英語でオーダーしたり、やりとりしたりしたわけです。
その様子はまた次回の記事で実際の英語での会話を思い出しながら書いてみますよ。

宿泊したホテル前のビーチはこのとおり白い砂!
ハプナビーチ

ハプニングこそ英会話力と判断力の見せ所

海外への新婚旅行が離婚のきっかけになってしまったり、旦那様の頼りなさを露呈してしまったりする場にならないようにするためにはまず、旅行に対する理解を変えることをお勧めします。

「旅行は計画通りには進まないものと思うべし」
これ、とても重要です。

予定変更が当たり前なのです、旅行というのは。
予期せぬ出来事がおこるものなのです。

旅行会社自身が主催する旅行では、旅程表にある予定を完全に消化しなければ違約金が発生してしまうために添乗員が血眼になって旅程管理に挑んでいる姿を見かけます。交通機関の遅れ、降雨降雪など天候のせいで目的地への到着が大幅に遅れようとも行程表に記してある場所の観光を完遂しなければならないのです。本音を言えばバカです。いや、添乗員がバカなのではなく消費者保護という聞こえの良い理論を使って法制化してしまったバカ役人とバカ議員がキングオブバカタレなわけです。旅行参加者のなかには疲れから体調を崩す方もいらっしゃるだろうに…。机上では消費者の権利を守れるはずの法律が、逆に消費者の健康を蝕みかねないわけです。悲劇ですわ…

話しがそれてしまいました。旅行業を離れてはや5年になるのですが、当時の理不尽を思い出し怒りがこみ上げてしまいました。失礼失礼。

旅行に限らず、計画通りにことが運ばない時に人間性が露出します。特に海外旅行中には如実に出ます。例えばホノルルの空港についた時に来ているはずの迎えが来ていなかったら落ち着いて対応できるでしょうか?旅行会社のツアーではそんなことは、ほぼありえません。仮に迎えが来ていなくても手配を頼んだ旅行会社のスタッフは空港の団体出口付近にいるはずです。そのなかの誰かに聞いてみるとよいでしょう。それで対応してくれなければその会社はウンコですけどね。

この時、旦那さんがあわてふためいて、結局何もできないとしたら奥様はどう思うでしょう?「頼りにならんわ~」「うちの旦那は頼りにならん人」はい、死ぬまであなたは頼りない旦那として生きることが決定しました。

しかし、そんなこともあり得るよね、と思っていれば別に慌てませんね。なにか間違いがあったら現地連絡先に電話してみると決めて日本を出発すればよいだけのこと。おそらく日本語が通じるでしょうし、そんなに大変なことではありません。仮に日本語が通じなくても使うかもしれない英語をシミュレーションしていけば状況を伝えられる可能性は高くなります。起こりうるハプニングを予想しておくだけで落ち着いた対応ができますし、頼もしい判断力を見せることができるはずです。

実は添乗員というのは、そういうことが起こるかもしれないといつも考えながら行動しています。迎えが来なかったら?ホテルの部屋の準備が間に合わなかったら?飛ぶはずの飛行機が飛ばなかったら?

こんなことがありました。ハワイのマウイ島です。ホテルにチェックインしてホテルの係と軽い打ち合わせをしているとひとつだけ話が合わないことがありました。朝食クーポンをリクエストしていたのに、その手配を仲介した現地の旅行会社が忘れていたのです。マウイ島のホテルの朝食は高いんです。2,500円なんて当たりまえです。詳しく聞くと現地社はこの分を見積もりに含めていない模様。不注意が招いた損失です。しかしお客様にはそんなこと関係ありません。ホテルに赴いてきたガイドは知らないの一点張りです。彼女は手配担当者ではなくあくまでもガイド。それに、ここはアメリカ。自分の責任で起こったことでない限り(いやそうであっても)、自分の否を認めることは期待できません。しかもその時はホテルスタッフもガイドも英語オンリー。困りました。しかしお客様がいる以上あいまいにはできません。それにこちらには最終的な予約確認書(朝食券付きと明記されている)がありましたから料金を立て替えても取り戻す材料は持っています。そこで、お客様は朝食時に部屋番号と名前を伝えること。そのために各部屋にルームカード(ルームno.と宿泊者の名前が書いてあるカード)を入れてもらいクーポンの代わりに持参してもらうことにしました。そしてお客様の朝食代はすべて添乗員である私の部屋につけることにしたのです。早速クレジットカードの認証が行われOKとなりました。2500円×20人×2泊で10万円…戻ってくるだろうとわかっていても一時的には出費。カード残高の関係で自分の妻に予定のおみやげを買えなくて気まずかった…..

しかしここで「手配漏れがありましたので、一旦お客様自身で朝食代をチェックアウト時にお支払いください。帰国後に指定の口座にご返金いたします。」なんてアナウンスしたらどう思います?「なにふざけんてんの!」という怒りや、「こいつ信用出来ない。。」という不安が蔓延してしまいます。手違いはあったけどお客様には負担をかけないことを最優先に判断したわけです。この判断が正しかったわけではないかもしれません。おそらく一般的な添乗員としては不合格の判断でしょう。その場で誰がミスをしたか?そしてミスをした人間が対応するのが最善です。最悪の場合、私が立て替えた10万円は戻ってこない可能性もあるわけです。しかしこの手のこじれを他の方法で解決する英語力が自分にはありませんでした…情けない。

でも当時、私には信念がありました。それは自分が対応できる範囲のトラブルに関しては、お客様第一。ということ。安心して旅行してもらうために、自分を信頼してもらうことが大事。これを貫いたおかげか、結構人気者の添乗員だったんですよ。などと…..

後日談ですが、この件に関してミスをした人は日本にいました。手配を仲介していた会社の担当者。そして10万円は無事戻ってきました。。ホッとしたなあ。そして、この件以降、私は英会話の勉強に力をいれることになるのでした。